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東北大学 事業支援機構 総合技術部

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2022.06.15 業務紹介

細胞バンクのご案内

 加齢医学研究所附属医用細胞資源センターでは細胞バンク事業を行っており、ヒト、マウス、ラット等の各種腫瘍細胞株やハイブリドーマなど約600種類を国内外の研究者へ提供しております。

・MH134-TC(マウス腹水肝癌細胞株)
・PANC-1(ヒト膵癌細胞株)
 

 医用細胞資源センターには技術職員が1名在籍し、新規の細胞株の収集・寄託受付、細胞の培養や品質管理のための様々な検査、ストックの作製、ホームページの編集作業等といった仕事を行い、細胞バンク運営に携わっております。

 細胞バンクの業務において最も重要なことは細胞株の品質管理です。当センターではマイコプラズマ検査や動物種同定検査、抗体検査、ヒト個体識別検査等を行い、微生物汚染や細胞の取り違い、クロスコンタミネーション等がないことを確認しております。

・マイコプラズマ検査(核染色法)
細胞の培養上清を宿主のVero細胞に添加し一定期間培養後、蛍光色素Hoechst33258で核DNAを染色する。マイコプラズマに汚染されている場合、Veroの核外にマイコプラズマDNAの蛍光が観察される(右)。
・抗体産生能検査
ハイブリドーマ細胞株の培養上清を用いて、モノクローナル抗体のクラス、サブクラス、L鎖を判定する。
・K562細胞のSTR(Short Tandem Repeat)多型解析結果
細胞から抽出したゲノムDNAをテンプレートとしてPCRを行い、その産物をDNAシークエンサーで泳動し解析する。得られた結果をデータベースと照合し、細胞の取り違いやクロスコンタミネーションがないことを確認する。
 

 細胞株の利用依頼があった際にスムーズな提供を行うことも大切です。そのために在庫管理をしっかりと行い、常に十分なストックを維持するようにしております。

 ホームページには細胞のカタログを掲載しております。ぜひご覧ください。
 提供依頼の際やご質問等がございましたら下記メールアドレス宛にお問い合わせください。
 HP:http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/ccr/index.html
 E-mail:ccr[@]grp.tohoku.ac.jp   ※[@]は@に変換して下さい。

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