東北大学 事業支援機構 総合技術部

写真は、初期のEthernetネットワーク（1983年に標準化され、2003年9月に廃止）で使用されたケーブルとトランシーバです。 このケーブルは「10BASE5」規格の同軸ケーブルであり、伝送速度は10Mbpsです。物理的に黄色のものが多かったため、「イエローケーブル」と呼ばれていました。

トランシーバは、ケーブルから信号を取り出す装置であり、HUBなどのネットワーク機器と専用のケーブルで接続されます。 イエローケーブルは現在のケーブルと比べて太く、コンピュータを接続する際にも専用の機器が必要でした。 そのため、当時のネットワーク開通作業は非常に重労働であったと想像されます。

もしイエローケーブルを見つけたら、その建物は長い歳月が経っているかもしれません。

太平洋戦争中の1942年（昭和17年）12月に製造された電流計が、電気通信研究所研究基盤技術センター内で発見されました。目立った傷などはなく、今でも動作するかもしれません。 電流計は合成樹脂と木材の筐体で、当時の革製の持ち手も残っています。横置きと縦置きに対応しており、最大25Aまたは最大50Aに測定レンジの変更もできる製造当時では最新の電流計です。筐体への書き込みなどから、終戦後も長く使い続けられたことが見て取れます。 1935年（昭和10年）に設立した電気通信研究所の歴史を感じさせます。

昭和40年代から、国内の多くの動物実験施設で、実験動物慰霊祭や実験動物慰霊碑の建立がさかんに行われるようになりました。
本学医学部でも1984年に実験動物慰霊碑除幕式が行われたとの記録があり、実験動物への慰霊・哀悼・感謝の思いを表す場として年1回慰霊式を行っています。

今年度は10月4日に星陵会館2階大会議室にて実験動物慰霊式を執り行い、多くの方から献花をいただきました。

業務にも生活にも欠かせないインターネットやLAN等のコンピュータネットワーク、大学内ではこれらの運用に技術職員が活躍しています。これら機器のメンテナンス作業は利用者への影響を小さくするため休日深夜や計画停電時に行われることも多く、また不測の事態には緊急対応を迫られることもあります。

写真は機器更新のための事前設定作業中のスイッチです。
機器の設定に不備があると部局ネットワーク利用者の業務に支障が生じるなど大きな影響が出る場合もあり、非常に気を遣う作業です。